先日買ったスーツケースを持って、フィリピンの首都マニラにやって来た。

〝マニラは治安が良くないから気をつけて〟と言う言葉を沢山の人から聞き、深夜3時のマニラ空港で、どうやって安全なタクシーを探そうかと考えていた。

飛行機で隣に座っていた日本在住のフィリピン人アンジェロさん、その話をすると

〝俺が安全なタクシーを手配するから大丈夫だよ。何かあれば彼はファミリーだ、と言えば良い〟と言ってタクシーを手配してくれ、タクシー料金と大きなチップまで運転手さんに手渡していた。
めちゃくちゃ男気があってカッコ良い!
もう、フィリピンが一気に好きな外国ランキング1位になってしまう。

そんな幸運に恵まれ無事ホテルに到着。

次の日の朝からスペイン領土時代の産物、サンアグスチン教会に向けて出発をする。

今回乗ってみたかったのは、ジプニーと言う乗り合いバス。
走っているジプニーを探し、サイドに書いてある行き先を確認して、手を上げて停める。そして後ろから乗り込み、運転手に8ペソ(20円)を手渡す。運転手まで手が届かない場合は隣の人に手渡せば、バケツリレーの要領で払える。お釣りがあればその逆で返ってくる。
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(上の写真がジプニー)
乗り心地は悪く、しっかり捕まっていないと天井に頭をぶつけそうだ。おまけに急ブレーキも沢山ある。目的地に近づくと、壁をコインでコンコンと叩けば止まってくれる。街の中をビュンビュンと走り周っているので、市民の足として大活躍だ。

30分程でお目当のサンアグスチン教会に到着。
今回はバロック様式を見たくて来たのだが、幸運な事に中で結婚式をしている。
期待を胸に中に入ろうとするが、入場禁止の札が立ちはだかる。

どうしても見たかったので窓の隙間から10分程見ていると、
余程物欲しそうな顔をしてたのか、警備のお姉さんが特別に中に入る事を許可してくれた。

もう、中に入ると別世界!
天井が留まる事を知らない位高く、そして装飾の美しさ。
どこを見ても退屈な空間など無く、デコラティブな世界。
そしてピアノと弦楽器の音が鳴り響き、家族からの祝福の言葉や歓声の声で、本当に幸せに包まれている。
こんな温かい気持ちになったのは、いつぶりだろうか?
なんだか良くわからないが涙が出そうになってしまう。

やはり海外に来ると、心の底から震える感覚があり、感性を研ぎ澄ますには良い環境だ。
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