事務所の窓際にサッシ枠の寸法ピッタリに合わせた書類棚を作らせてもらった。高さもピッタリ合わせるのだが、床の不陸があるので現場で幅木を削り合わせて調整する。

幅寸法に関しては、最終的にオーナー様の希望で少し大きくする事にした。こう言った寸法的な事は意外にも簡単に出来る。

今回は直射日光が良く当たる場所なので通常通り製作すると、何年後かに天板部分が熱により反り返りを起こす可能性があると判断。メーカーでポストフォームと言う天板を作ってもらう事にした。こう言った配慮ができるのが長年の経験で、製作するにおいて1番大切な事だと思う。

このポストフォームとは耐水性や耐熱性があり、水回りの天板によく用いられている。扉などの面材と色も合わせる事ができるので、違和感なく仕上がっている。そしてポストフォームの断面は小さなR加工をしてあり、仕上げの面材も継ぎ目無しの一体成型で張り合わせるので、とても綺麗に仕上がる。

長さ5、4メートル。ここまで長いカウンター式書類棚は、なかなかお目にかかれず圧巻の一品だ。

これがポストフォームの断面