学童保育用に45人分の収納が欲しいと小学校から相談を受けた。ランドセル、帽子、水筒を入れるスペース。それをどこに設置するか、マスの大きさはどうするかなど、何度か図面を書いて詳細を打ち合わせる。図面を書いて話をしてもピンと来ないので、1人用のマスを試作で作り実際にランドセル、水筒、帽子を入れサイズを検証。大は小を兼ねるで大きく作れば問題無いが、そうすると全体が大きくなり過ぎてしまう。設置する場所もそんなに余裕が無いので、最適な寸法を割り出していく。結果うまく寸法が割り出せ左側面に浅型の収納まで付けれた。この浅型の収納には意味があって、走り回る小学生達がロッカーにぶつかってしまわない様に「そこに収納がある」とアピールさせている。
小学校に設置と言う事で普段より高耐久の仕様になっている。摩耗が激しい底板面は耐摩耗性のメラミンを使用。見附の小口面は3ミリの無垢材を貼り、柔らかな面取りを施した後、同色塗装仕上げになっている。幅7、2メートル、高さ1、2メートル、奥行き45センチの大型ロッカー、結構な迫力でした。