モールディングを一言で説明するのは難しい。一般的には加飾の手法と認知され、柱や梁などの面や縁などを波型に装飾し、重厚感ある印象を与える。そして光を当てるとその波型の部分に陰影が現れ、より一層重厚感が増す。元々はギリシアやローマの古典建築で使われていたもので、代表的なものはパルテノン神殿になります。
今回作るモールディングドアは長方形の中に二つ長方形を作り、その長方形の中にも長方形を繰り返す、その長方形の端にはモールディング材を取り付けて、枠のイメージを強調していきます。この説明は文章では伝わりづらいので、リンクの動画で見れます。
このモールディングドアは本来の作り方とは異なり、建具を反らないように作る特殊な工法で作ってあります。技術や道具、工具、機械は常に発展してしているので、工法も時代に応じて変わっていきます。しかしオリジナルの作り方をしっかり理解していないと、新しい技術は身についていきません。私もいつのまにか30年のキャリアを持つベテランになってました。
このドアハンドルは海外製のもので、真鍮製のハンドルと長方形の台座の組み合わせが可愛い。一見してありふれたデザインだが、国内メーカーだとこう言う物が極めて少ない。またあったとしても価格が高過ぎたりします。ドアの注文になると1枚では無く数枚の注文があるので、材料コストはシビアに見て、より適正な価格のものをいつも探している。取り付けネジも真鍮製マイナスネジを使用。