こんにちは、ハヤシ製作所の林です。

先日友人からイギリスメーカーのラレーと言う自転車を譲ってもらいました。前後のタイヤが20インチと小さいながらもお洒落な自転車です。街乗り用にする為カゴを取り付けたいのですが、この自転車の雰囲気に合うカゴは市販の物では見つかりません。

木で作ろうかな〜と一瞬思いましたが、設計や強度の事、自転車への取り付け方法や製作、とても大変そうなので、考えるとめげてしまいます。それでもやはりカゴが欲しいので、とりあえず製作してみました。

先づはカゴの大きさを決める。大きいと便利ですがかっこ悪い、小さいとかっこ良いけど不便。うーむ、ここは大きめの方が利便性が良いなと言う事で大きめをチョイス。

次は強度の事。自転車は結構倒れたりぶつけたりするので、それなりの強度が必要。そうなると普通に四角い箱を作ると、倒れた場合に角の部分に力が集中して壊れるので、積層方法で曲げて作る事にしました。

木型を作って曲げる。曲げるのは簡単ですが、木型のオスメスを作るのが地味で大変です。

木型でプレスをしてできあがた積層合板。今回は3ミリの板を2枚貼り合わせて6ミリの板にしました。同じシナの板で底板も作りましたが、ここで問題発生。普通に底板を作ると水が溜まってしまい、耐久性が著しく悪くなります。苦肉の索で水抜き穴を追加して、仮組みをして自転車に取り付け雰囲気を見てみました。

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うわっ!デカイ!これはあかんわ。最初の設計段階で原寸の型を作って雰囲気を見てたはずなのに、実物になるとデカすぎました。木型を作り変えるのも大変なので、そのままカットして製作する事にしました。(高さに関しては後でもう一段積み上げます)

カットして組み付け、なんとか自転車に取り付け。最初の設計では幅40センチ×奥行25センチ×高さ27センチ、それを幅だけ変更して30センチにしました。幅と奥行は納得の大きさですが、今度は高さが高くて気になります。しかし自転車への取り付け上、この高さがどうしても必要なのでここは我慢です。

塗装して完成!のはずが真ん中の隙間が気になります。

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友人の鉄工所に行って真鍮板を切ってもらい、隙間に取り付けてこれで完成!

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まだまだ気に入ってない所は山ほどありますが、今年一年これで遊んで見ようと思います。

オマケ

カゴの中に水が溜まるのを防ぐ為、底板を取り付けずに製作しました。代わりにお餅を焼く時の網を引いて出来上がり。隙間が沢山あるのはご愛嬌です。いざという時に餅網を使う事も出来る優れたカゴです‼︎

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