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最近お客様以外の工場見学を希望される方が多い。
基本的に工場見学はNGだが、就活や熱意のある見学の場合はOKをしている。

いつも見学前日までに何を話そうかと考える。
そして今更ながら、家具について再度自分に問う。
家具って? その定義って?

灯台下暗し的な事を考えさせられるその時間。
私が手掛けている家具は〝使う〟と言う意識よりも〝飾る〟と言う感覚が多い。

例えるなら壁に絵を飾る感覚だ。フレームが家具で絵がグラスや調度品、本であったりする。
お互いが無いと困る存在、外枠と中味で一対にして魅せる。

画像は下駄箱を兼ねた飾り棚。食器棚、洗面台などの家具の場合でも、同じ考えで設計をする。

ただ単に収納を作ればよい、と言うのは家具職人として無責任過ぎる。
家具が入る事で部屋の雰囲気がフワッとなったり、モダンになったり、その空間を司る重要なアイテムは家具だと思う。
むしろそうあるべきなのだ。

そもそも家具と言う言葉は西洋の家具を指している。日本の家具は指物(さしもの)と言う。
私が求めているのは西洋のそれなので、指物の解釈とは随分違う。

そしてわざわざ西洋まで行かなくても、ベトナム周辺はフランス領だった歴史がある。
今でも沢山の西洋の建築が残っており、アンティークの家具も沢山見れる。
アジアの文化と西洋の文化が入れまじった国。そう言う家具やインテリアをもっと見たい。

家具の事を考えると夢が膨らみ、体中から探究心が湧いてくる。

もう11月。年末のスケジュール空いてた様な…