今回は床と壁。

床材を選ぶその前に、断熱の問題を考える。
もともと吹き抜けの2階部分に部屋を作るので、
単純に垂木と床材だけでは寒さ対策に問題がある。
床垂木を掛けて、合板と床断熱材をふんだんに使い、仕上げのフローリングを選ぶ。

床材選びは空間のベースになる。と言うのは、
床材とドア枠やサッシ枠は同じ色にした方が
まとまりが出るからだ。

ミッドセンチュリーな雰囲気も欲しいので、その頃によく使われたチーク材をチョイス。
チーク材は今となっては貴重材でけっこうな価格がするが、その色や雰囲気は格段だと言える。

またチーク材にリボス塗装仕上げなので、チークの発する香りもそのまま味わえる。

そしてストレートなものより、継ぎ目を多く見せたいので乱尺貼りのチーク材で床仕上げ。
幅も90ミリなので、ちょっとしたモザイク模様に見えて美しい。


壁は全て構造用合板の特寸で施工してある。
通常の構造用合板は910×1820だが、1220×2440の特寸も稀に流通している。
その稀な特寸の、木目の綺麗なモノや反り曲りの無いモノだけを使う。
(普段から木材屋さんと仲良くしていれば、こう言う注文はできる)

その構造用合板に白いペンキを厚塗りで2回塗り、
画像ではわかりづらいが、テクスチャーのある綺麗な壁ができる。
継ぎ目はパテ処理など施ず、そのまま魅せるのが個人的な好み。
そうする事で、後々起きるパテ割れなどで壁にヒビが入って見えるのを防げる。

そして構造用合板にはクレーター模様に見える節や、自然なヒビなどがあり、
それを全て模様と捉える事で、ノッペリとした雰囲気では無く、アンティークな雰囲気を醸し出せる。

今回はここまで。