東南アジアの文化に興味がある。
あの混沌とした雰囲気にゾクゾクさせられ、もっとそれを知りたいといつも思っている。
今回はベトナムの南部ホーチミンを視察。歴史を見ると古く中国に侵略され、ベトナム独立、その後フランス、そして日本、アメリカと何カ国にも侵略されているこの国。
それだけの国に侵略されているからか、沢山の文化が入り混じってカオス(混沌)な状態に陥っている。
今回はフランスの植民地時代にスポットを当てて視察。
先ずは市民劇場、オペラハウスとも呼ばれコロニアル様式の建築。
使われている材料はフランスから直輸入されたモノなので、まんまフランスの建築と言ったもの。
中には入れないが演劇鑑賞をすれば入場可能なので、チケットを日本で予約しておいた。
内部は真っ白な壁に真っ赤な椅子、直線をなるべく使わずに曲線ばかり多用し、様々なモールディングやトリミングがアールヌーヴォーを感じさせてくれる。本当にここはベトナムなのかと信じられなくなる。
次は中央郵便局、真っ黄色な外壁の横長でシンメトリーな建物。
ここの凄い所は、鉄骨の設計がエッフェル塔の設計者だったり、内装はオルセー美術館を参考にしてたりと、ビッグネーム感がある。ただ直線にしても曲線にしても、微妙に歪んでいる。おそらく施工技術がそこまで高くなかった事が伺える。
サイゴン大教会、そもそもホーチミン市はサイゴンと呼ばれていたので、その名前がある。けっこう高さのある建物で、遠くからでも確認できる。しかし改修工事中なのか外にフェンスがしてあり、内部はおろか近づく事さえ出来ないので、そのディティールを見る事は出来なかった。
人民委員会庁舎、ここも一般公開はされてない建物。
あまりに大きいので近くで見てもイマイチ、遠くで見てもイマイチで自分のピントが合わなかった。
と言うのもすぐ前に交通量の多い道路があり、のんびり観光してると車に轢かれそうになる。
そして程よい距離にホーチミン像があり、よく見えないと言った感じだ。
昼、夜と全て2回訪れ、ライトアップの姿も鑑賞出来た。
これだけ沢山の建築が半径約300メートル以内にボコボコと建っている。
シンボリックな建築が所狭しと建っていて、周りを見れば外貨を沢山持った観光客の山。
その胃袋を満たす為、屋台やレストランもゾロゾロと並んでいる。そして土産屋も。
この街はこうやって発展して来て、今後も発展し続けるんだと納得させられた。