デザイナーさんからの依頼があり、富山県デザイン展のトロフィーを作った。

作るのは簡単だけど、どう言ったモノを作るのか?を決めるのに何度も打ち合わせを重ねた。

デザイナーさんは紙で立体的な試作を作ってきたり、私も負けじと試作を作ったりと、共に楽しい時間を過ごした。

結果、仕上がったのがこのトロフィー。フォルムは〝富〟と言う漢字を思わせる形。

材質はシナベニヤと青色の厚紙。ベニヤと青色の厚紙を交互にサンドイッチする様に貼り合わせて制作。

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完成したトロフィーを眺めていると、何かが足りない事に気づく。せっかくデザインしたこのフォルム、輪郭線がボヤけて見える。絵画と額の関係の様に、お互い引き立てあうモノが必要だ。

トロフィーの箱を作り、影を利用して輪郭線を強調してみる。こうする事で箱が額になり、トロフィーが絵画になった。

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昔何かの本で読んだ記事を思いだした。絵画と額の関係は50:50。素敵な絵画には素敵な額が必要。その記事を読んでから、絵画を見る時は額の方が気になってしまう。