先日書いた通り、ベトナムで私の宿泊したホテルや街が冠水にあった。そして明け方まで増水が続き不安な時間を過ごしたが、少しづつ水が引き始めた。
ピークが過ぎ去った事に安堵して、街へ散策に行ってみる。まだまだ街は冠水状態で、半分以上のお店が冠水し閉店している。こう書くと悲惨な光景を連想するが、街の人達はニコニコしながら復旧作業をしていく。どうやら冠水には慣れているらしく、深刻な被害は無い様に見える。
そんな街の人の姿を見て感じた事。この街は観光産業と一次産業(農業、林業、漁業)の街。ほとんどの人は一次産業に従事し、自然を相手にしているだけあって急ぐと言う事はしない。皆さんとても大らかで細かい事は気にしない。そんな街だから時間軸の違った世界にいるみたいだ。とてもゆっくりした時間が過ごせる良い街だ。
もう一つは料理が半端無く美味しい。色々な料理にハーブ系(ミントなど)の葉が入り、爽快なスパイスが食欲を増進させる。これとこれを組み合わせるなんて、ベトナム人は料理の天才やな〜と何度も思った。そして食材も全て新鮮な事。その日採れた食材を使い、素材を活かして料理を作る。そりゃ美味い訳やな。そして安い。夕食代で1000円もあればかなり豪華なディナーになる。
面白かったのは高価なレストランで、パイナップルジュースを注文した時。高いだけあって、とても美味しいのを期待していたが、テーブルの上に缶ジュースとコップをトンと置かれた。
この街では生搾りのジュースは何処にでもあり、缶ジュースは希少性のある高級品になっていた。
豚一頭の丸焼き! 豪快やな〜。