リゾートホテルをオマージュ5

天井、壁、床、照明、建具、と来て
今回はやっと家具。
家具をデザインする時、これくらいの建築の
ノウハウを知ってないと、
その空間にあった家具は提案出来ない。

家具は建築の縮小したモノだと思う。

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ベッドの頭付近に設置するヘッドボード、これは雰囲気としては絶対に必要。
ここに収納などを付けると生活感が出てしまう
ので、スッキリしたモノを設計。

材質はローズウッド
枕元なので濃色で引き締めるのが狙い。
真鍮製のスイッチも、とても映える。
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家具らしい家具と言えば、これだけ。
真っ白のシンプルなボックスに、
真鍮製の引き出し。
引き出しの間隔に大きな隙間を設ける事で、
軽快感を出している。

この真鍮製の引き出し今は多少ギラついているが、
経年変化をする素材なので最終的には少し黒ずみ、
鈍い艶を出す事を予想している。
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リゾートホテルをオマージュ4

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今回は建具。
枠材がチーク材なので、建具もチーク色にする。と言うのが一般的。
失敗はしないが特別な空間にはならない。

建具は面積も大きいのでそれを茶色にすると、ちょっと野暮ったく見える。

解決策として、枠は茶色で建具は白にする。
そして建具にモールディングを施し、
陰影だけで模様を彩る。
そうすると輪郭線だけハッキリ見えて、
スッキリしたモノになる。

難しいのは取手の選び方。
ほとんどの設計士は新品の取手しか
選ばせくれない。
ここにピカッとした取手が付くと、
雰囲気が壊れる。

しかし、素人がアンティークな取手を購入しても、
取り付けピッチや三角バネの関係で、
付けれない確率は高い。

失敗しても買い直す覚悟で買うか、
それを理解している職人に手配してもらうかの
2択になる。
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リゾートホテルをオマージュ3

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今回は照明。
リゾートホテルをオマージュしながらも、学校の教室と廊下の関係を考える。
教室内から見える外の景色と、廊下に貼ってある掲示物等。

これをリゾートホテルに落とし込むと、廊下にはアートが飾られ、窓からは綺麗な庭が見える。

そのアートと庭を照らす照明があれば、そこから漏れてくる光だけで事は足りる。

反対側の壁には船舶用のデッキライトを取り付け、影まで楽しめる仕組み。
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ちょっとだけクラフトを制作。
真鍮のワイアーで出来たカゴと、
L字型のメープルのフレームに
裸電球の組み合わせ。
これもまた影が面白い。
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壁付けの照明は全て真鍮製。と言うのも、
白、木目色、真鍮ゴールドの3色で構成。
真鍮色はアクセントカラーで、
良い具合にギラついてくれる。
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リゾートホテルをオマージュ2

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今回は床と壁。

床材を選ぶその前に、断熱の問題を考える。
もともと吹き抜けの2階部分に部屋を作るので、
単純に垂木と床材だけでは寒さ対策に問題がある。
床垂木を掛けて、合板と床断熱材をふんだんに使い、仕上げのフローリングを選ぶ。

床材選びは空間のベースになる。と言うのは、
床材とドア枠やサッシ枠は同じ色にした方が
まとまりが出るからだ。

ミッドセンチュリーな雰囲気も欲しいので、その頃によく使われたチーク材をチョイス。
チーク材は今となっては貴重材でけっこうな価格がするが、その色や雰囲気は格段だと言える。

またチーク材にリボス塗装仕上げなので、チークの発する香りもそのまま味わえる。

そしてストレートなものより、継ぎ目を多く見せたいので乱尺貼りのチーク材で床仕上げ。
幅も90ミリなので、ちょっとしたモザイク模様に見えて美しい。

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壁は全て構造用合板の特寸で施工してある。
通常の構造用合板は910×1820だが、1220×2440の特寸も稀に流通している。
その稀な特寸の、木目の綺麗なモノや反り曲りの無いモノだけを使う。
(普段から木材屋さんと仲良くしていれば、こう言う注文はできる)

その構造用合板に白いペンキを厚塗りで2回塗り、
画像ではわかりづらいが、テクスチャーのある綺麗な壁ができる。
継ぎ目はパテ処理など施ず、そのまま魅せるのが個人的な好み。
そうする事で、後々起きるパテ割れなどで壁にヒビが入って見えるのを防げる。

そして構造用合板にはクレーター模様に見える節や、自然なヒビなどがあり、
それを全て模様と捉える事で、ノッペリとした雰囲気では無く、アンティークな雰囲気を醸し出せる。

今回はここまで。

リゾートホテルをオマージュ

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オーダー家具も含めて、空間デザインの依頼もたまにいただける。

25畳程のスペースにガラス窓を沢山付ける
ウオークインクローゼットを組み込む
最終的にリゾートホテルの様な空間にする
が今回の要望。

先ずガラス窓を沢山付けるのは
内装工事のみのため外窓は付けれない。
出来たとしてもコストがかかる過ぎる。

それを解決するため間仕切りを設けて、木枠を取り付けガラスを嵌める。
画像では正方形の窓の繰り返しに見えるが、大判ガラスを嵌め込み木格子を嵌めて、そう見せている。
この工法はコストも手間も省けるので一石二鳥。

そしてリゾートホテルをオマージュするには天井が肝だと思う。
天井には木を使いたいが、樹種を選ぶのはとても難しい。

節のある木を使うとカントリー調になるし、白木だと味気ない、濃色だと重厚さが出てしまう。
開放感があってワクワクさせてくれる色?ちょっと赤みがかった色?
と落とし込んでいくとアメリカンチェリーの板目が候補にあがった。

無垢材を選ぶとコストと手間、重量がかさむので天井の補強工事が必須のため、突き板を指定。
木材の目利きには多少自信があるので、
数社からアメリカンチェリーの突き板現物サンプルを頂き、1番良いものを選び施工。
無垢材程の木目の荒々しさや立体感は無いが、スッキリとした清潔感ある雰囲気が出来た。

また天井をスッキリと見せるため、照明は天井に取り付けしない。
エアコンは目立たないように、色と取り付け場所に一工夫。
こう言った積み重ねが空間デザインには必要。

今回はここまで。

東欧の国 セルビア視察

ゴールデンウイークを少しずらして、セルビアに行って来た。モスクワで乗り換えて片道15時間程。
セルビアの空港に着いて早々、スーツケースが空港の手違いでドイツに行ってしまい、カウンターで手続きの面倒までいただく。

さて、今回の目的はセルビアと言う国が社会主義から資本主義に、
ゆっくり時代が変わっていくのを肌で感じたいのと、セルビア人の文化を見たいの二つだ。

セルビアの首都ベオグラードには戦争の拠点となったベオグラード要塞がある。
とんでもなく大きな敷地で、昔この土地が栄えていたのがわかる。
そして街の中にも大きな建物がずらりと並んでいる。はっきりした時代はわからないが、100年以上前の建物らしい。
ほとんどの建物が美術館かと思わせる程に装飾的で美しいが、
半分以上の建物は空き店舗で後はレストランかカフェなどの飲食店か、
外資系のアパレル、zaraやH&Mなどが入っている。
何処の街、何処の国に行っても、同じお店で同じモノが売られているのに少しがっくりする。
ただお店の中は昔の建築が生かされていて、モールディングが沢山施され、デコラティブな上質な雰囲気。
壁のペンキも昔のままだったりするので、エイジングが効いていて柔らかい雰囲気に包みこまれる。

歩き疲れてカフェに入り、セルビア名物 ラキヤ(果実の蒸留酒)を頼む。
カリン、ぶどう、あんず、ももなどのフレーバーがあり、ショットグラスで飲み干し次々とフレーバーを試す。
ウエイターから私の飲みっぷりを褒められるが、45%のアルコールなので、その後はかなりしんどかった。

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フレームを作る

56804200-69ED-4310-8AC2-C64258A89A87最近納期に追われていて、ブログを更新できない日々が続いている。

そんな慌ただしい日々の中、山中漆器の職人さん達から
〝旨いもの食わしてやるから遊びにおいで〟と招待を受けた。
熊でも出そうな雰囲気の小さな集落。そこにある一見古い山小屋。

扉を開けると新築?と思うほど手入れが行き届き、
清潔感のある綺麗な空間が広がっている。
その空間の真ん中に囲炉裏があり、皆んなでワイワイと酒盛りを始める。
エゾシカに始まり熊、イノシシ、とジビエを堪能して牛肉や豚肉など、肉を食べまくる。
少し肉に飽きると椎茸や玉ねぎなど、本当に美味しいモノがドンドン出てくる。
彼らの凄い所は良い食材を最適な方法で調理して、
私達の欲するタイミングでその料理が出てくる所だ。

〝おもてなし〟と言う言葉はこう言う時の事なんだと、納得してしまう。

そんな素敵な時間を過ごし お礼を言って帰るが、今度はこちらが落ち着かない。
あんなに素敵な時間を頂いた方々へ、お礼がしたいと思った。

そして写真を沢山撮っていたので、A4サイズに引き伸ばしてフレームに入れ
送る事にした。

ウオルナットを製材し、鉋をかけてフレームを作る。
コーナー部分にはケヤキ材で留め契りを入れ、7枚のフレームが完成。
彼らに喜んでもらえると嬉しいな。
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KNBニュースエブリィ つくる

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先日、KNB ニュースエブリィのシリーズ 〝つくる〝の取材を受けた。
3時間以上の取材で、私が家具を作っている姿や仕事に対する考え方など 、
沢山の時間をフィルムに収めてもらった。

そして放送日、リアルタイムで見るのは照れるので録画して後で見る。
その前に、放送を見たお客さんや友人達から電話やLineが沢山来る。
〝なんだかとっても嬉しいじゃないか!〝
そして皆さん、掃除ばっかりしてるんですね!と口をそろえて言う。
その放送を私も見たら、ホントに掃除ばかりしてた。
ディレクターが弊社の工場が余りに綺麗だから、そこを強調するために意図したらしい。
家具職人よりも掃除職人と言うイメージが付いた今日この頃。

下のリンクが私の放送。ハイパーリンクはwebのシステム上 出来ないので、コピペして見てくださいね。
http://www.knb.ne.jp/bangumi/news/article_detail.html?sid=4592&date=20190220&rid=53

M様邸 飾り棚

先日 友人の書斎にお邪魔した時に、ピンとひらめいた。
この書斎に飾り棚があれば良い、と。
壁〜壁までのワイドな飾り棚、長さを強調するために高さは低くめで、奥行きも浅め、
と勝手にイメージを膨らませて、友人にそれを話す。
突然そんな事を言われた友人はビックリしているが、興味はある様子。
しばらくすると、そこまで言うんなら作ってよ!と有り難いお言葉。
決して押し売りしてないつもりです。もしかすると、そう感じられてるかも…
勝手にプレゼンした飾り棚なので、全ておまかせの一品。

色は壁に合わせてナチュラル色と白色。
連続した8枚カマチ扉は、黄金比のバランスで設計してあり、
その縁取りも丁寧にトリミング加工を施し、一つ一つがフレームの様に魅せる。
天板の小口部分もモールディングを施し、上品な雰囲気を醸し出す。
真ん中の棚板のラインを強調したく背面は白色。
そうする事で一本の線がビュッと入った様に見え、全体的に引き締まって見える。
もちろんその棚板の小口部分もトリミング加工を施し、ディティールを引き上げている。

設置作業を終え、友人も大満足の一品になった。
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ホーチミン視察

東南アジアの文化に興味がある。
あの混沌とした雰囲気にゾクゾクさせられ、もっとそれを知りたいといつも思っている。
今回はベトナムの南部ホーチミンを視察。歴史を見ると古く中国に侵略され、ベトナム独立、その後フランス、そして日本、アメリカと何カ国にも侵略されているこの国。
それだけの国に侵略されているからか、沢山の文化が入り混じってカオス(混沌)な状態に陥っている。
今回はフランスの植民地時代にスポットを当てて視察。

先ずは市民劇場、オペラハウスとも呼ばれコロニアル様式の建築。
使われている材料はフランスから直輸入されたモノなので、まんまフランスの建築と言ったもの。
中には入れないが演劇鑑賞をすれば入場可能なので、チケットを日本で予約しておいた。
内部は真っ白な壁に真っ赤な椅子、直線をなるべく使わずに曲線ばかり多用し、様々なモールディングやトリミングがアールヌーヴォーを感じさせてくれる。本当にここはベトナムなのかと信じられなくなる。
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次は中央郵便局、真っ黄色な外壁の横長でシンメトリーな建物。
ここの凄い所は、鉄骨の設計がエッフェル塔の設計者だったり、内装はオルセー美術館を参考にしてたりと、ビッグネーム感がある。ただ直線にしても曲線にしても、微妙に歪んでいる。おそらく施工技術がそこまで高くなかった事が伺える。
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サイゴン大教会、そもそもホーチミン市はサイゴンと呼ばれていたので、その名前がある。けっこう高さのある建物で、遠くからでも確認できる。しかし改修工事中なのか外にフェンスがしてあり、内部はおろか近づく事さえ出来ないので、そのディティールを見る事は出来なかった。
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人民委員会庁舎、ここも一般公開はされてない建物。
あまりに大きいので近くで見てもイマイチ、遠くで見てもイマイチで自分のピントが合わなかった。
と言うのもすぐ前に交通量の多い道路があり、のんびり観光してると車に轢かれそうになる。
そして程よい距離にホーチミン像があり、よく見えないと言った感じだ。
昼、夜と全て2回訪れ、ライトアップの姿も鑑賞出来た。
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これだけ沢山の建築が半径約300メートル以内にボコボコと建っている。
シンボリックな建築が所狭しと建っていて、周りを見れば外貨を沢山持った観光客の山。
その胃袋を満たす為、屋台やレストランもゾロゾロと並んでいる。そして土産屋も。
この街はこうやって発展して来て、今後も発展し続けるんだと納得させられた。