先日、古道具屋さんでアンティークなスツールを見かけた。
4本脚のシンプルなスツール、
木材も経年変化を経て良い色合いになっている。
久しぶりにスツールを見て欲しいなあと思った。
それは一脚しかなっかたので、目に焼き付けて帰りスケッチをする。
スツールや椅子などは座面高さがある程度、人間工学上決まっている。
脚の太さ、座面の大きさなどは、先ず耐荷重性、座りやすさ、見た目といった順番に決めていく。
元ネタはあるので2時間程で図面を作成する。
図面と言っても、大きなベニヤ板に原寸図を書くのが1番正確で、
見た目のバランスもとれる。
パソコンを使った図面だとスケール感が無いし、
木組みをする為の木組み図まで書き込めないので不向きだ。
このスツールのポイントは、脚の勾配がある所。
10度の勾配で木組みの加工をする。これが本当に面倒な仕事。
ありそうであんまり無いデザインのこのスツール、
やはり製作するのが大変でコストがかかってしまうからだろうと、
一人で納得する。