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とある平日、仕事を半日だけ休み 早朝から渓流に出かけた。
かれこれ渓流釣り歴25年、下手の横好きで続けている。最初はルアーフィッシングから始め、次はシンプルな餌釣り、そして今回初めての毛鉤での釣りだ。

毛鉤での釣り、通称〝テンカラ〝 日本に昔からある釣り方で、針に水鳥の毛を巻き虫の様に見せ水面に着地させる。
そして3秒から5秒位流して反応を見る。何も反応が無い場合はもう一度繰り返すか違う場所に落とす。
簡単に思えるが重りを付けないので、思い通りの場所に打ち込むのは至難の技。

初めてのテンカラ釣り、当然1匹も釣れないのを覚悟していたが、開始から30分 水底からイワナが顔を出し毛鉤に食いついた!
〝ググッと竿がしなる〝
なかなかの引きを味わいながら、岸際にイワナを寄せる。30センチ近いイワナに出会う。

クーラーボックスを持って来ていないので、尾ビレをビュンと振って川に戻って行く。
まだ手に引いた時の感覚が残っている。そんな余韻に浸りながら、ヤル気が湧いてくる。

そして20分後、また大きく竿がしなる。
〝竿先がビュンビュン唸りだす〝
興奮しながらも丁寧に岸際に寄せる。
なんと25センチ程のヤマメだ。渓流の女王 〝山女〝と言われるこの魚、本当に美しい。
上の写真がヤマメ、残念ながらカメラを持っていなかったので、私が釣ったものではないが…

その後も順調に2匹イワナを釣り、2時間程で4匹と嬉しい釣果だ。
このサイズのイワナやヤマメ、この短時間、今までの渓流釣りで1番良い釣果だろう。

まだ私に〝隠れた才能〝があったなんて!
テンカラ釣り、これは面白い釣りだ。
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