高岡市と言えば古くから前田の殿様の功績で、銅器漆器の伝統産業が盛んだ。
最近では錫の鋳物の魅力が世界でも評価され、〝能作〟の商品はとても有名になっている。
熊野町にある能作直営のギャラリー能作、今回はそのリニューアル工事をお手伝いさせてもらった。
商品が増えて飾る場所が手狭になったため、新たに壁面と間仕切り面にディスプレイ棚を新設した。
テーマは〝アートフレームの様なディスプレイ棚〟
材質は建築材で使われる杉材の野地板を用い、反りどめ加工を施した後、長方形や正方形のランダムな箱を沢山作り、バランス良く壁に配置していく。そして棚の色も杉材のままだと赤色が強いので、白色染色塗装を施して存在感を薄めてある。
ランダムに配置されたアートフレームの中に商品を配置する事により、ワンランク上の見せ方にでき、今迄とは違った雰囲気を感じてもらえる。
設計に苦労した仕事だが、甲斐あってとても楽しい仕事になった。