週末山にナメコ採りに行かない?と友人に誘われ、初めてナメコ採りに行って来た。
お気に入りのブランドのカッパと長靴に身を包み、空気が美味しいね〜、ここらでコーヒーでも沸かそうか?など、ミーハーなシチュエーションを想像しながら山に挑むが、実際は全然違う。
〝左側が赤松の木で右側がブナの木や。ここらは植林地やから樹種によって植えてある場所が違うんや。ナメコはブナの木に付くから右手に進むぞー〝と、山男みたいな頼もしい友人。
さあ、ここら辺から探そうかーと開始から10分、友人を見失って遭難しかかる。
冷や汗をかきながら何とか友人を見つけて一安心するが、クマに似た友人はどんどん山の中に入って行く。また遭難するのも嫌なので、友人の背中とクマ除けの鈴の音を頼りに藪漕ぎをしながら山奥へ進む。
1時間程歩いただろうか?倒木に自生しているナメコを発見。もっと簡単に手に入ると思っていたが、そんなに世の中甘くないと実感する。しかし自生のナメコを初めて見て感動。
友人の話によると〝ナメコを取るには空を見るんや。枝だらけの空に光の大きな隙間を探すんや。隙間があるって事は、立ち枯れの木や倒木がある証拠や。その立ち枯れや倒木にナメコは自生するんや〝と、目からウロコな話。
結局3時間歩いて、ナメコがあった木が2本だけ。目的のナメコより、色々な事を知れた喜びが大きい。
帰って来てナメコを洗い細かく刻む。鰹節で出汁をとり大根おろしと豆腐を入れ、ナメコのおすましを作る。
冷蔵庫から立山を取り出し、1日を振り返る。来年また行きたい。