今回は図面のお話です。
そもそも図面とは何なのか?私が思うに、図面とは二つの意味合いがあると思っています。一つは図面に書いてあるモノを作る設計図。もう一つは〝こう言うモノを今から作りますよ〟と、お客さんにプレゼンする図面です。
一般的な図面と言えば、上から見た平面図、正面から見た正面図、真横から見た右側面図の3つの視点で見た三面図を表します。この図面は製作するのに必要な図面ですが、お客さんにプレゼンする図面にもなっています。図面をいつも見ている人ならば、この三面図を見て理解できますが、図面を見る機会が少ない人が見ると、イメージがつきずらい図面です。
お客さんにわかりやすい図面を提供するため、弊社の図面は二焦点パースで描いています。ほとんど寸法などは入れません。その代わりここにはワインが収納できます、ここにはA4の本が収納できますなど、何を収納するための場所なのかを説明しています。それとパソコンが使えない訳ではないのですが、全て製図板を使って手書きで書きます。手書きの場合、パソコンと比べ3倍以上の時間がかかり大変ですが、図面を書くのは作業では無くイメージを構築する時間なので、その位の時間が程よいと思っています。毎回一筆入魂!と言う感じで書いている図面です。
パースで書いた図面。視点高さは大人の視線1メートル50センチに設定してあります。フリーハンドの図面に見えますが、スケールアウトをしないようにしっかりとグリッドを設定して書いています。そのまま定規を使って仕上げてしまうと冷たい印象になるため、仕上げはフリーハンドで仕上げます。