半年に一度程、古道具やさんに足を運んでいる。
そこには古い家具や道具など様々なモノが整然と置かれ、ゆっくりとした時間が流れている。
そして本来の役目を終えた道具などは、新しい価値を見出され一つ一つ丁寧に飾ってある。
一通りの品を見終わると、店主が話しかけてきた。
〝デッドストックの建具用のハンドルや錠があるけど、どうですか?〟
と、奥の方からゴソゴソと取り出して来る。
トイレ用の錠付き握り玉のハンドル。〝使用中や空き〟など、キリッとした書体で書いてあるのが昔懐かしさを感じさせる。
そして建具用の鍵とシリンダー、今ではこんな鍵を使う事が滅多にない。たまに鍵だけをアクセサリーとして使っているのを見かけるが、シリンダーもそろっているので、普通に使える。
内鍵用のカマ錠もついでに欲しくなってしまい、色々購入した。
いつの日かこの金物を使う事があるだろう。
その日まで我が家でまたデッドストックの日々になる。