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寝室とリビングの壁を取り払い、代わりに大きな間仕切り収納を作りました。写真は納める前にウチの工場で撮影したものです。

幅3,6メートル×高さ2メートル×奥行き40センチと壁面全てをおおう大きな収納です。よくお客様にドアも作れるんですか?と質問されますが、雨にかからない所のドアなら何でも作れます。

よくある収納は“モノを隠す”収納が多く、収納部分全てを扉で覆ってしまいます。そうする事により掃除の手間や、収納内部のモノが見えないので、色々なモノを収納する事が出来ます。

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今回はその逆で“モノを飾る”収納のオーダーです。魅せる事を意識した収納なので、扉にはガラスをはめこんであります。また小さな扉を連続して取り付ける事により、リズム感を出しています。真ん中のオープンな部分には、タモ材を均等ピッチで取り付け、横格子の様にしてあります。下部分は収納の脚長感を生み出すため、スッキリした扉を取り付けました。

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今回こだわったのは、タモ材(茶色)メープル材(薄茶色)白色の三色を使用して作りました。と言うのも、施主さんの家が、フローリングがタモ色、ダイニングテーブルがメープル色、壁が白漆喰の配色に合わせてあります。配色バランスも、ベースカラー70% サブカラー25% アクセントカラー 5%のセオリーですが、優しい色合いなので全て同じ割合にしてみました。 こちらの割合の方が、落ち着いた雰囲気が出せます。

余談ですが、先ほど紹介した小さな扉の連続、施主さんが〝千と千尋の神隠し〟に出てくる釜爺の部屋が好き!と言うのを聞いて、アイディアが浮かびました。