みつろうクリーム

前回iPadケースの話を書いたついでに、ちょっとだけ塗装の話。

天然系塗料の代表格と言えばオスモやリボスになるが、みつろうクリームもその仲間だと思っている人が多い。
間違ってはいないが、塗装の方法が全く違う。と言うか考え方が違う。

オスモやリボスは、成分のブレンド具合により多少異なるが、基本的にサラサラのオイルだ。
それを直接塗って乾かし、出来れば1週間程置いてから、サンディングをした後にもう一回と言う具合だ。
基本2回塗りをすれば、3回目は不要と言う訳だ。

ミツロウクリームはと言えば、半ねりのオイルなので布に染み込ませ、擦るように塗り込む。
正直全く浸透しない。水ぞうきんで拭くと、せっかく塗ったオイルが取れてしまう。
なので〝表面のオイルが取れてきたなぁ〟と思ったら、再度塗りこむ。
それを何度も繰り返し、光沢を出していく。
10回位?なんて甘いモノではない。長い時間と労力をかけて磨き、成長させる感じのオイルだ。

私の考えでは家具などの大物はオスモやリボス、いつも手に触れるモノはミツロウクリーム、と言った具合で使い分け。
ミツロウクリームをそのまま使うと浸透圧が低いので、私の場合はフライパンの上で温めて、液体状にしてから布で塗りこむ。(燃えるので必ず側で見ながらする事)

結果で言えばミツロウクリームでしっかり磨き込んだモノは、オスモやリボスより美しくなる。でも大変な作業。

念のため、これは私が試してみた現段階の見解と結論。
やり方次第ではもっと良い方法があるかも?
職人は日々、実践しながら階段を上がっていかなければ。IMG_3142